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Iconia Tab A500 を Android 4.4(KitKat)にする
作成 2014/05/11
2年ほど待ったけどAcerのタブレット iconia Tab A500のアップデートがなかなかこないので、痺れを切らして4.4のカスタムROM導入。 その時の、正確性をまったく保証していない手順のメモ書き。
検索エンジンで調べればいろいろな人たちが情報を残しているので、そちらを見ながら試行錯誤の結果、4.4へバージョンアップできました。 各情報源でやり方が異なっている部分があるので、結構迷ったのよね。
なので、この手順も正解なのかどうか…
あと、当然ですけどこの手順を適用するのは自己責任でお願いします。当方は一切責任取りません。 この手順を適用すれば当然メーカー保証が効かなくなりますし、適用に失敗したら起動ができなくなる可能性だってあります。 それなりのお値段がしたタブレットですから、安易に実行しないでよく考えてからどうぞ。
注意
ダウンロードするファイルはさまざまなところにあり、また複製がたくさん作られています。
今あなたがダウンロードしようとしているそのファイル、本当に安全なファイルなのでしょうか。
ファイル名が同じだからといって目的のファイルとは限りません。下手すればウイルス入りのファイルをつかまされているかもしれません。
考え出すときりがありませんが、検索エンジン等でできるだけ安全な(様に考えられる)URLを見つけて、覚悟を決めてそこからダウンロードしましょう。
覚悟できないならやるべきではありません。
2015/02/08
某掲示板の“【Acer】IconiaTab A500/A501 part4【Android3.2】”で教えて乞食になってた、920、すっごいイライラする。仕事用の端末にカスタムロム入れるって決断の時点でもうアホかと思うんだけど、そのくせ進み出せなくてウダウダしてる。
手順がおかしいかどうかなんて自分が手順すっ飛ばして確かめてみりゃわかることじゃない?人に聞いてないで試しなさいよ。
手順
- root-3.2.1-V4.7zを使ってroot化したファームウエアを導入する
- iconiarootでroot権限を有効にする
- Acer Recovery Installerを導入しTWRP2.1.3をインストール、CWM1.8.1をインストールしなおす
- Android4.4のカスタムROMを導入する。
- Google Apps for Android 4.4.2を導入する。
なお更新にはWindows PCが必要です。A500単体ではできません。 当方は Windows 7 Professional 64bit版を使いました。
root-3.2.1-V4.7zを使ってroot化したファームウエアを導入する
root化ってなに?
root化というのは、Android OSを使った機器でシステムの設定を更新するために必要な権限(root権限)を行使できる状態にすることを言います。
通常の機器使用においてはroot権限は不要ですが、ファームウエアの更新のようなシステムの根幹にかかわる操作についてはroot権限がないと実行できなかったり、操作が不可能なものがあるので、これは絶対に必要になります。
日本でのA500ファームウエア最新バージョンは Android 3.2.1 になります。
しかしこのバージョン、以前のバージョンで動作していたroot化手法が使えなくされているため、うっかりメーカーのアップデート(OTA)を適用して3.2.1にしまうと詰んだ状態となります。
root-3.2.1-V4.7z
ありがたいことにroot化された3.2.1のファームウエアをA500に書き込めるソフトウエア root-3.2.1-V4 が公開されていました。
※古いバージョンへのダウングレードだと思ってたんですけどね。ツール実行後、バージョン情報見たら3.0.1になると思ってたんですけど3.2.1のままだったのですわ。なので表現は上記にしています。
当方は以下からダウンロードしました。
このアーカイブroot-3.2.1-V4.7zはアーカイバ 7-zip で解凍します。事前に探してPCに導入しておきましょう。
DotNetDetecter.exe を実行します PBJ20upgrade.exe じゃないよ
2016/02/21
Win10では .NET Framework 2.0がインストールできないので、DotNetDetecter.exe や PBJ20upgrade.exe が実行できません。
Win7での実行は確認しています。
こちらでファームウエアを入れ替えすると初期化される部分があるので、事前にA500から必要な情報を退避させておきましょう。
root-3.2.1-V4.7zを解凍すると、英語ではありますが実行手順の書かれたPDFが入っています。非常に簡潔な書かれ方なので理解するのに問題はないでしょう。
結構親切で画面のキャプチャ画像もあり分かり易いです。これに従い実行すればほとんど問題はないと思います。
そして注意。
PDFにある手順通り、説明通りにやらないと、説明にあるような画面にならなかったり情報を得られなかったりして手間だけかかります。
たとえば、
- 手順の5番を見てみましょう。実行するはDotNetDetecter.exeです。PBJ20upgrade.exeじゃありません。
- 手順の4番でA500をPCから外せとあるのに繋いだままにしていると、手順の10番でA500の内部シリアルナンバー取得ができなくなり、手順の12番以降を継続できなくなります。
- 手順の9番にある1~3分待て、も無視するとやはり手順の10番で詰みます。
手順の14番~15番までは個体依存なので10分以上かかることは当然考えられます。1~2時間ぐらい様子を見る余裕は必要かもしれません。さすがに一日経っても変化がないなら手順通りではなかったかそのA500に何か問題があって対応できなかったのでしょう。南無。
iconiarootでroot権限を有効にする
既にroot化されたA500になっているはず。だから要るのかなと迷った。使っている人とそうでない人が居たんですね。
とりあえず入れてしまえ!ということで導入。
iconiaroot-1.3.apk をダウンロードしてインストールを行います。昔は iconiaroot をPlayストアからダウンロードできたのですが今は見つからないようです。
当方は以下からダウンロードしました。
http://forum.xda-developers.com/showthread.php?t=1138228
iconiaroot-1.3.apk をadbを使ってPCからインストールするなり、メモリカードにコピーしてそこからインストールするなりしてください。
当方はPCと接続されているのでadbを使いました。
インストールの際には先にA500側のセキュリティ設定で「身元不明のアプリ」の「提供元がPlayストアではないアプリのインストールを許可する」にチェックを入れておく必要があります。
このアプリでroot化のon/offを行うことができるようになります。su(SuperUser)コマンドなんかも追加されます。
Acer Recovery Installerを導入しTWRP2.1.3をインストール、CWM1.8.1をインストールしなおす
Acer Recovery InstallerはPlayストアからダウンロードできます。当方で導入したバージョンは3.03です。 ファームウエアの書き換えやバックアップを行うためのRecoveryと呼ばれるツールをインストールするために使います。
A500の電源を切り、電源ボタンとマイナスボリュームボタンを同時押しするとリカバリーモード(でいいのかな?)でA500が動作します。
このモードで起動された際に指定のRecoveryが動作するようにセットアップするのがAcer Recovery Installerの役目となります。
ターゲットであるAndroid4.4のカスタムROMを使うには、ClockworkMod Recovery(CWM)1.8.1が必要です。
Acer Recovery Installerの選択肢には一番大きいバージョンでCWM1.7しか見当たりません。
当方はCWM1.8.1を以下からダウンロードしました。
http://download2191.mediafire.com/lkft0kgk93zg/bld8t6t7il4lxrp/update-recovery-TO-rev1.8.1rc8.zip
ダウンロード後にアップグレードを試してみたのですが、CWM1.7からCWM1.8.1へのアップグレードがうまくいきません。
これについてはロジカルアーツ研究所:ICONIA TAB A500をAndroid 4.2(Jelly Bean)化するを参考に、
- メモリカードにupdate-recovery-TO-rev1.8.1rc8.zipをコピー
- Acer Recovery InstallerからCWM1.7をインストール
- A500をリカバリーモードで起動しCWM1.7でA500のシステムフルバックアップを取得
- Acer Recovery InstallerからTWRP 2.1.3 by Team Winをインストール
- A500をリカバリーモードで起動しTWRP 2.1.3でupdate-recovery-TO-rev1.8.1rc8.zipを指定しCWM1.8.1をインストール
の手順でクリアできました。
CWM1.8.1のアーカイブにRCがついているので、もしもの時の保険でCWM1.7を使ってバックアップをとっています。
Android4.4のカスタムROMを導入する
やっと本来やりたかったこと、カスタムROMの導入ができます。
当方は以下から OMNIROM-4.4.2-Tegraowners_ROM_v10.rar をダウンロードしました。※Tegra Owners はアカウントの登録が必要です。
http://forum.tegraowners.com/viewtopic.php?f=9&t=1437
- OMNIROM-4.4.2-Tegraowners_ROM_v10.rarを7-zipで解凍
- 解凍してできたOMNIROM-4.4.2-Tegraowners_ROM_v10.zip をメモリカードにコピー
- A500をリカバリーモードで起動しCWM1.8.1でOMNIROM-4.4.2-Tegraowners_ROM_v10.zipを指定しOmniROM 4.4.2 A500/A501-V10をインストール
起動時にアプリ最適化その他が実行されるので少々時間がかかります。お茶でも飲んで待ちましょう。
Google Apps for Android 4.4.2を導入する
無事起動し、Googleアカウントの設定などが済んだら、次にGoogle Apps for Android 4.4.2の導入を行います。 これをしないとPlayストアへのアクセスができなかったりして面倒なので。
当方は以下から gapps-4.4.2_20140110.zip をダウンロードしました。 https://docs.google.com/file/d/0Bz4rH6yLNiQpY21EOGRQblRIMkE/edit?pli=1
インストールにCWM1.8.1を使います。
- メモリカードに gapps-4.4.2_20140110.zip をコピー
- A500をリカバリーモードで起動しCWM1.8.1でgapps-4.4.2_20140110.zipを指定しGoogle Apps for Android 4.4.2をインストール
- A500再起動
これでとりあえずの設定は済んだことになるかと思います。
その他
- 自分自身で「問題ない」と確信できるまでは重要な情報をA500に保存しないほうが良いでしょう。
- 某国の言語でメッセージが書かれているサイトは面白いほど同名のファイルがあったりするのですが、それぞれのハッシュ値が異なっていたり、*.rarのアーカイブのはずなのに*.exeにパッケージングし直されていたりしていて、大変デンジャラスな雰囲気があります。