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qmail クイックセットアップ
2008年04月28日 05時20分11秒
qmail の大急ぎ設定メモ。FreeBSDのports からのインストールなので、tarballからの細かい作業はすっ飛ばしてある。
インストール
portinstall なり cd /usr/ports/mail/qmail; make install なりで済ます。
ブートファイルコピー
/var/qmail/boot/ から自分の欲しい起動形式を /var/qmail/rc へコピーする。 maildir 形式を使うのであれば /var/qmail/boot/maildir をコピーする。
root# cp /var/qmail/boot/maildir /var/qmail/rc
maildir形式は qmail のデフォルト。
controlファイルの作成
/var/qmail/configure/config-fast スクリプトを実行する。 /var/qmail/control/ 以下にファイルがとりあえず出来るのでこれらを書き直す。
/var/qmail/control/defaultdomain
メールアドレスにドメインをつけなかった場合に補完される。
jar.jp
だった場合、メールアドレスに foo を指定すると、foo@jar.jp に補完される。
/var/qmail/control/locals
ここに記述したドメインはローカル配送とし、外部へ配送しない。様はこのサーバ止まり。
jar.jp sub.jar.jp foo.co.jp
この例だと、jar.jp、sub.jar.jp、foo.co.jp ドメインはローカル配送。
/var/qmail/control/me
このメールサーバのドメイン。大抵はサーバのFQDNとなる。
amanda.foo.bar.co.jp
上記は 「ほにゃらら@amanda.foo.bar.co.jp」 のドメインを扱うサーバだ、という指定。
/var/qmail/control/plusdomain
メールアドレス最後にプラス記号「+」が付いていた場合に、このドメインを付けて補完する。
foo.ne.jp
例えばメールアドレスに 「len@wryyyy.crypton+」と指定しとくと「len@wryyyy.crypton.foo.ne.jp」になる。
/var/qmail/control/rcpthosts
メールの受信可能ホストもしくはドメインを指定する。
192.168.100.200 .foo.bar.jp
この例だと、192.168.100.200 のIPアドレス、もしくは ドメイン最後が 「.foo.bar.jp」 で終わるFQDNのホストからの接続を許す。
/var/qmail/control/smtproutes
外部配送時のSMTPサーバ指定。
par.ne.jp:inner.smtp.foo.jp .far.jp:outside2.smtp.jp :outer.smpt.foo.jp
この例は、
- ドメインが「par.ne.jp」のメールはサーバ「inner.smtp.foo.jp」へ配送する。
- ドメイン末尾が「.far.jp」のメールはサーバ「outside2.smtp.jp」へ配送する。
- それ以外はサーバ「outer.smpt.foo.jp」へ配送する。
aliasの設定
サーバの root 充て、postmaster充て、mailer-daemon充てのメールを誰に送るかの指定。 qmailではrootにメールを送ったりしない。
/var/qmail/alias/.qmail-root
root充てのメールの転送先を記述。
/var/qmail/alias/.qmail-postmaster
postmaster充てのメールの転送先を記述。
/var/qmail/alias/.qmail-mailer-daemon
mailer-daemon充てのメールの転送先を記述。
mailer.conf の書き換え
/var/qmail/scripts/enable-qmail を実行すれば amanda# ./enable-qmail ===> I hope you know what you are doing: ===> You just told your system to not ===> automaticaly start sendmail on your ===> next startup. ===> (i.e., added sendmail_enable="NONE" to rc.conf) ===> Do not forget to choose an appropriate qmail startup ===> script. Go through /var/qmail/boot, choose one ===> and copy the chosen script as /var/qmail/rc ===> For example, "cp /var/qmail/boot/proc+df /var/qmail/rc" amanda# amanda# cat /etc/mail/mailer.conf # Configuration for mailwrapper is kept in /etc/mail/mailer.conf. # Replace that file with this one to enable qmail under a sendmail # disguise. Very useful. sendmail /var/qmail/bin/sendmail send-mail /var/qmail/bin/sendmail mailq /var/qmail/bin/qmail-qread newaliases /var/qmail/bin/newaliases hoststat /var/qmail/bin/qmail-tcpto purgestat /var/qmail/bin/qmail-tcpok amanda#
程ほどにやってくれる。
起動
amanda# /usr/local/etc/rc.d/qmail.sh start
qmail.sh は /var/qmail/rc へのシンボリックリンク。 古いqmailのportsだとこのファイルはないから自分で /var/qmail/rc を起動するスクリプトを書いておく。