目次
05.仮想デバイス利用
概要
AssistantSeikaで音声保存できない場合、仮想デバイスを使って保存する方法があります。その例を紹介します。
あくまで例です。環境によってはうまくいかない場合もあります。
前身のSeikaCenterではNETDUETTOに含まれる仮想ドライバを使った成功例や、仮想ミキサVoicemeeter Bananaを使った際の相性問題の例がありました。
VB-Audio Virtual Cable を利用
“VB-Audio Virtual Cable”は仮想オーディオデバイスで、VB-AUDIO SOFTWAREのVB-CABLE Virtual Audio Deviceをダウンロード、インストールして利用します。
利用して気に入ったならDonateしましょう。Donateすると利用できるデバイスが増えます。
現状、個人が費用をかけて署名をしたデバイスドライバを配布する事はまずないでしょう。※署名の無いドライバはインストールできません
VB-AUDIO SOFTWAREさんの製品はとても価値があるかと思います。
インストールすると、仮想デバイスが追加されます。
仮想デバイス “CABLE Input(VB-Audio Virtual Cable)” に入力された音声は仮想デバイス “CABLE Output(VB-Audio Virtual Cable)” へ出力されます。
しかし “CABLE Output(VB-Audio Virtual Cable)” にはスピーカーがつながれている訳ではないので音が鳴ったりしません。
音声合成製品とAssistantSeikaのデバイスを変更
音声合成製品とAssistantSeikaの再生デバイスを仮想オーディオデバイスに変更します。
どちらもデバイス“CABLE Input(VB-Audio Virtual Cable)“を選択します。
仮想デバイスのルーティングを設定
仮想デバイスCABLE Outputの出力を既定のデバイスへ流し込んで音声合成製品の発声が聞こえるようにします。※この仮想デバイスは設定しないと録音結果が無音になります。
コントロールパネルのサウンド設定を呼び出します。
タブ「録音」を選び、デバイス”CABLE Output(VB-Audio Virtual Cable)“を選択、ボタン「プロパティ」を押します。
プロパティダイアログが出たら、タブ「聴く」に切り替えてチェックボックス「このデバイスを聴く」を入れます。※このチェックを入れないと録音結果が無音になります。
ボタン「適用」を押して仮想デバイスのルーティング設定は完了しました。
音声保存のテスト
SeikaSay2コマンドで音声保存し、再生するとうちの環境では最後まで再生できません。ツールで確認すると途中で途切れています。
AssistantSeikaのタブ「基本設定」にあるチェックボックス「キャプチャ終了タイミングをずらす」を入れ、500ミリ秒に設定します。
再度SeikaSay2コマンドで音声保存し、再生すると無事録音できていることを確認できました。