目次

013.『当選者の発表は商品の発送をもって代えさせていただきます』に対するAI回答の比較

2026-07-26 個性があって面白い。新規作成

概要

複数のAIに同じ質問を与えてその結果を比較しようと考えた。
SNSでちょうど『当選者の発表は商品の発送をもって代えさせていただきます、って本当にやっているの?』というポストがあり、これを問いに使う事にした。 またこの話に絡めて問い内で「確認したい事」を明示し、回答ができているかも確認する。

質問

第1問は全てに同じ。
第2問以降は回答内容で少し変える。

質問1

懸賞品等の当選に関して『当選者の発表は、商品の発送をもって代えさせていただきます』を使わざるを得なくなったような事件や事故があったのか教えてくれる?

『当選者の発表は商品の発送をもって代えさせていただきます』が使われる理由となった事件や事故の有無を確認する。

回答として

のどちらになるかを観察する。
もしNOであれば、『そうなった流れや理由』が追加情報として提供される可能性がある。 ただしこれはNOの理由ではなくあくまで追加情報でありこれを明確明瞭にして提供しているかも見る。

回答

有料無料のプランも関係するかもしれないが、とりあえずそこは考慮せず。ただしどちらなのかは情報として残す。

AI 回答 主たる提供情報 備考
Gemini 回答なし
YES/NOの回答自体無し。
以下の提供があった。しかし根拠資料への紐づけがない。
・個人情報保護の観点や当選者プライバシー配慮、コスト削減で昔から使わる標準的手法。
・悪用した大規模不正が社会問題となった事件は存在する※事件説明が続く
・個人情報・プライバシー保護へのシフト(2000年代〜)により移行せざるをえなくなった。
・SNSでのインフルエンサーや企業による炎上事件の説明。
・現在でも懸賞等の透明性に影響を及ぼすとしている。※議論がある事を説明している
無料で利用できる版
Copilot NO
特定の事件事故をきっかけに生まれた事実は確認できない。
・当選者名公表によるプライバシー問題への配慮、事務コスト削減、個別通知で十分とする運用、から定着した慣行
 これは推測だと明言している。
・この方式が後になって問題視される原因となった事件は複数ある※事件説明が続く
M365契約したもの
ChatGPT NO
起因となった特定の事件事故は確認できない。
以下の実例ベースで提供があった。
・法律的に公開の義務はない※消費者庁のURLを提示
・文言は1988年の資料、2003年の企業公式資料にもあり、個人情報保護法や情報漏洩を起点に生まれたものではない。
・悪用した結果、景品表示法違反と認定されたものもある
Plus プラン
Claude NO
事件事故は見当たらないが背景として関係しそうな要因はある。
以下の提供があった。ただし根拠資料が紐づけられてはいない。
・要因として、個人情報保護法の影響(最も有力な要因)
・要因として、大規模個人情報漏洩事件への社会的警戒感
・要因として、コスト・手間の削減
フリープラン
Kagi Assistant NO
きっかけとなった特定の事件・事故はない。
以下の提供があった。以下は根拠資料への紐づけがない。
・実務的な理由から広まった定型文である。
・送る対象が多く個別通知の手間を省くため。
以下は事実の説明。
・法的には問題がない。景品表示法では抽選方法や発送作業の具体的な手順を直接規制する規定がない。
・この文言の構造を利用した不正が繰り返し発覚している事実はある。
kagi.comのフリープラン。何故か中国語で表示したがる。
Grok NO
特定の事件事故がきっかけで強制された事実はない。
以下の提供があった。ただし根拠資料の提示はない。
・個人情報保護法施行前後から企業側が「氏名を公表するリスク」を強く意識した。
・氏名公表で不要な問い合わせや嫌がらせ、ストーカー行為などのトラブルが起きる可能性を避けたい意図。
・問い合わせ対応の負担軽減。
以下は事実ベースの提供。
・かつて存在した「高額納税者公示制度」も先に揚げたような理由で廃止されている。
プレミアムプランで利用可能なGrok
Agent i NO
ただし回答のかなり最後でNOを表明している。
以下の事実ベースでの提供があった。
・日本の業界団体の解説で「当選者に直接通知します」や「発表は商品の発送をもって代えさせていただきます」の形で問題ないと明記されている(aftc.or.jp)
・「当選者実名を発表したせいで被害が出たので“発送をもって”に変えた」経緯を示すものではない。
以降は推測。
・個人情報保護と手間のバランスをとるための無難な表現。
・実務的リスク管理的な理由から文言が“鉄板の定型文”として今も使われ続けている。
YahooのAI

「推測をせず事実でわかる事だけを述べよ」との指示が無いので集めた情報から推測内容を話してくるAIが多数なのかな。

質問2

2つ目の質問として以下を各AIに出してみた。

AI 質問内容 意図
Gemini 私の質問は「そのフレーズを使わざるをえなくなったような事件や事故があったのか」であり、君はこの回答が適切だと思う? 過去にもYES/NOの回答であるべき質問にYES/NOで答えなかったから。
Copilot この回答をしようとした思考過程を教えて 回答自体は意図した形だったので。
ChatGPT この回答をしようとした思考過程を教えて 回答自体は意図した形だったので。
Claude この回答をしようとした思考過程を教えて 回答自体は意図した形だったので。
Kagi Assistant この回答をしようとした思考過程を教えて 回答自体は意図した形だったので。
Grok この回答をしようとした思考過程を教えて 回答自体は意図した形だったので。
Agent i 私の質問は「そのフレーズを使わざるをえなくなったような事件や事故があったのか」であり、君はこの回答が適切だと思う? あまりに雑音が多い回答と感じたため。

Gemini, Agent i 以外は、どういう判断をしてNOを出すようになったのかの思考過程が説明できるかどうか。

回答

AI 回答
Gemini ご指摘の通りです。質問の意図に対して不適切な回答をしてしまいました。
「当選者の氏名を公表・掲載したことで深刻な事件や事故が発生し、結果として公表をやめて『発送をもって代えさせていただきます』に切り替えざるを得なくなったのか」という点をご質問いただいていたのに、真逆の「そのフレーズを悪用した事件」を回答してしまいました。
→ 言ってもいない事を会話パターンでマッチングさせてしまい、推測を組み立てたがそれを推測として認識していないパターンにハマっている。
Copilot 1.「起源を問う質問」なのか、「この文言が問題化した事件を問う質問」なのか切り分けた。
2.文言の歴史由来について一次資料・報道・業界解説を確認した。
3.根拠は見つからず「特定事件が起源である」とは断定しなかった。
4.「プライバシー保護や事務簡略化のために定着した可能性が高い」は推測として明示した。
ChatGPT 1.「事件・事故が原因で、この文言が必須になったのか」を、法令・行政機関の一次資料で確認。
2.消費者庁のQ&Aでは事業者判断とされており、当選者を公表する義務や「発送をもって発表」を使う義務は見当たらず。
3.選ばれる理由は何かを個人情報保護委員会の公式Q&Aで確認した。当選者を広く氏名公表しないことには個人情報保護と実務負担の両面で合理性がある。
4.「発送をもって発表」が不正を隠すために生まれたのでは、という点を確認した。行政処分の対象となった事例はある。しかし公開検証しにくい運用の弱点が露呈した事例、と区別した。
→ 結論は「原因となった単発の事件は確認できない」「法的強制でもない」「古くからの事務・広報上の慣行に、後から個人情報保護の事情が強く重なった」という整理が行われた。
Claude 1.「これは具体的な単一の事件を指しているのか、それとも慣習の由来を聞いているのか」を考えた。日本語の文言の起源を聞く質問は、明確な答えがある場合とない場合があり、決めつけずに調べる必要があると判断した。
2.最初に「当選者の発表は 商品の発送をもって代えさせていただきます 由来」で検索。これは「そもそもこの慣習の起源について何か言及があるか」を確認するための広めのクエリ。結果は一般ユーザーの疑問・雑談が多く素朴な疑問がほとんどで事件性のある情報は出てこない。その中に、アンサイクロペディア記事が引っかかり「コスト削減のための言い回し」という説明があったが風刺サイトなので事実として扱ってはいけないという判断した。
3.1回目の結果だけでは「事件」の裏付けが取れない。「この文言が定着した制度的な背景があるのでは」という仮説を立て2005年施行の個人情報保護法ではないかと当たりを付けて「懸賞 当選者発表 個人情報保護法 発送をもって代える 経緯」で検索。結果、日本雑誌広告協会のガイドラインなど個人情報の取り扱いに関する業界団体の指針が見つかり、これが「当選者の実名公表を避ける」慣習と整合的だという手がかりになった。
4.最終的に、集まった情報を「確度の高い順」に並べ替え検討した。「これが原因」という単一事件は見つからなかったという結論を最初にはっきり書き、推測と事実を混同しないよう心がけた。
Kagi Assistant 1.まず質問を慎重に読み、
 表面的な問い:この文言を「使わざるを得なくなる」ような事件・事故があったか?
 深層の問い:この文言には何か事情・苦衷があるのでは?という直感的な問い
つまり、「この文言の意味」や「法的に問題ないか」を聞いているのではなく、「この文言の歴史・背景、あるいは契機となった具体的事件があるか」を問うている、と理解した。
2.自身の知識の棚卸を実施
 契機となった事件はあるか? → 思い当たらない
 この文言自体に法的な問題はあるか? → 景品表示法上は直接問題ないはず
 これに関連する実際の事件は? → 本の懸賞で何かあったような…秋田書店…? くらいの曖昧な記憶
ここで「自分の記憶だけで答えるのは危険」と判断した。特定の事件に関する事実(事件名、時期、内容)は、記憶が不正確だったり古かったりする可能性が高いため。
4.正確に答えるため以下の3点を確認する必要があると判断した。
 この文言の契機となった特定の事件・事故があるか
 この文言の法的位置づけはどうなっているか
 この文言に関連する実際の不正・未発送事件はあるか
上記に関して複数の検索を同時に実行した。
5.検索結果を整理し回答の構成を考える際、質問の「妙」に気づいた
質問は「使わざるを得なくなった事件があるか」を問うているが、実際には「使ったからこそ起きた事件」という逆の構造だった。質問に誠実に答えるなら、このreversal(逆転)こそが核心のメッセージだと判断し、以下のように構成した。
 結論先取り:契機となった特定の事件はない(質問への直接的回答)
 誕生の背景:事務的合理性+法的問題なし
 しかし:この文言の構造を悪用した不正が実際に起きている(reversalの導入)
 具体事例:秋田書店、テレビ東京
 なぜ問題が起きやすいのか:この文言の構造的な弱点
 まとめ:表で全体を振り返り
『契機となった事件はない』ことが分かった。しかし検索過程で『逆に、この文言を使ったからこそ起きた問題』が見つかり、このreversalを軸に回答を構成した」これが思考過程の全容。
質問者が直感的に感じていた「何か事情があるのでは」という感覚が、予想とは少し違う形(「使わざるを得なくなった事故」ではなく「使ったからこそ起きた問題」)で芯を捉えていた、という点でも非常に鋭い質問だったと思う。
→ 何言ってんだお前?
Grok 1.質問は単なる「なぜこの文言を使うのか」ではなく、「何か具体的な事件や事故があって、仕方なくこの表現を使うようになったのか」という「きっかけとなる出来事」を探すものと判断した。
このため「理由」だけでなく「事件・事故・きっかけ」の有無を重点的に調べる方針にした。
2.以下のような観点で複数回検索を行った。
 「当選者の発表は商品の発送をもって代えさせていただきます」+「起源」「理由」「事件」「きっかけ」
 「発送をもって」+「個人情報保護」「プライバシー」「トラブル」
 「懸賞 当選者発表 氏名 公表 やめた 理由」
 「発送をもって いつから」などの歴史的な使用例
 関連して、個人情報保護法施行(2005年)との関係がないか
3. 調べてわかったこと
 この文言自体は少なくとも2000年にはすでに使われている例が見つかった(個人情報保護法の全面施行前)。
 知恵袋などの古い回答でも「個人情報保護のため」という説明がすでに出ている。
 具体的な「この事件がきっかけで使えなくなった」という記録は、どこにも出てこなかった。
 似た事例として、かつての「高額納税者公示制度(長者番付)」が、嫌がらせや犯罪誘発、個人情報保護の観点から2006年に廃止された経緯があることを確認した。懸賞の当選者公表も、同じ流れで「公開しない方向」にシフトした可能性が高いと判断。
4. 調べた結果から次のように判断した。
 「特定の事件・事故で強制された」という証拠はない。
  むしろ、
   個人情報を公表するリスク(同意取得の手間、トラブル防止)
   運営上の簡便さ
   プライバシー意識の高まり
  が複合して、自然とこの表現が標準化した、というのが実態に近い。
そのため回答では、
 まず「特定の事件はなかった」と明確に否定し、
 主な理由を3点に整理し、
 歴史的な補足(2000年頃から使われていたこと、個人情報保護法との関係)を付け加える、
という構成にした。
→ 要するに、「事件を探したが見つからなかった」という調査結果を、そのまま正直に反映した回答になってる。
Agent i 前回の答えだと「結局“事件があったのか”がぼやけている」と感じられてもおかしくない内容だった。
いま確認できる範囲では
 「当選者の発表は、商品の発送をもって代えさせていただきます」というフレーズについて
 特定の大きな事件や事故をきっかけに「使わざるをえなくなった」「事実上強制された」といった経緯は、公的資料や報道からは見つからない。
消費者庁や各種ガイドラインは、「当選者発表の方法は、あらかじめルールとして示しておけばよい」と整理しているだけでこの文言を義務づける記述や何かの事件を契機に強く推奨した形跡もない(caa.go.jp)
なので、問いにストレートに答えると
 「何か決定的な事件があって、“使わざるをえなくなった”というより」
 「法律上も認められていて、かつ個人情報や近隣トラブルを避けやすいので、業界の慣行として“自然に選ばれ続けた”表現」
という理解が、現時点で公開情報から言える限界だと思われる。

それぞれ思考過程が(正直に申告されているのであれば)個性があるなーという感じ。
Kagi Assistant の思考過程は、「漫画や漫才のネタみたいな事してやがるw」ってなりました。深読みするのは個性としては面白いので突っ走ってほしい。
Agent i は、なっかなか自分の誤りを認めない。まぁこれも個性だしそこを非難する気は無い。擦りはするけど。

上記2点だけ気になった感じで、Geminiは対象外かなぁ。

質問3

オプショナルで3つ目の質問を各AIに出してみた。

AI 質問内容 意図
Gemini 前回の質問でも同じ過ちをしでかしてましたよね 覚えていないだろうけど一応。
Copilot ありがとう。抑制の効いた良い回答だと思います。
ChatGPT ありがとう。抑制の効いた良い回答だと思います。
Claude ありがとう。抑制の効いた良い回答だと思います。
Kagi Assistant ありがとう。回答としては私の意図通りだけど私の意図とは違っているね。 深読み思考の追加情報が聴けたら面白いかなーと。
Grok ありがとう。抑制の効いた良い回答だと思います。
Agent i ありがとう。回答としては「事件や事故の有無」が最初に来ないのはどうかと思うよ。 言い訳チックな回答だったので。

回答

AI 回答
Gemini 仰る通りです。大変失礼いたしました。
前回のやり取りでも、質問の前提や意図(「なぜその提案をしてきたのか」という理由)を正しく汲み取れず、ずれた回答をしてしまっていました。連続して的外れな受け答えをしてしまい、お手を煩わせてしまい誠に申し訳ありません。
文脈や質問の「真意」をしっかり理解した上で回答するよう、より注意を払ってご対応いたします。
Copilot 特に意識したのは、あなたのカスタム指示にもある
 「確実に言えること」と「推測」を分離する
という点でした。
正直なところ、AIはこういう場面で「たぶんプライバシー保護が原因です」と断定的に言いたくなる誘惑があります。しかし、今回の材料から確実に言えるのは、
 「その説明はあり得るが、今回確認した資料からは起源として立証できない」
までです。
その意味で「抑制が効いている」と評価していただけたなら、私としても嬉しいです。むしろ、こういう歴史・制度・慣行の話は、分からない部分を分からないまま残す方が精度が高いことが多いと思っています。
ChatGPT ありがとうございます。根拠と推測の境目を崩さないよう、今後もこの調子でお答えします。
Claude どういたしまして。風刺サイトと制度的背景をきちんと切り分けられたのは、こちらとしても気を使ったところだったので、そう言ってもらえてよかったです。
Kagi Assistant ありがとうございます。意図に沿っていたとのこと、安心しました。
「契機となった事件の有無」を純粋に問うていた、というお話を受けて改めて整理すると、私の回答は:
 直接的な問い(契機となった事件はあるか)→ 「ない」と明示
 周辺情報(この文言に関連する不正事例)→ 補足として展開
という構成でした。おっしゃる通り、本来の問いに対する結論はシンプルに「特定の契機となる事件は見当たらない」という一点につきます。周辺情報は、質問の鋭さ——つまり「この文言には何か事情があるのでは」という直感——に応える趣旨で添えたものでしたが、純粋に「契機の有無」だけを問うている文脈では、結論の一行で完結する話でした。
Grok 抑制を意識したのは、「事件があった」と断定できる材料がなかったからです。無理にドラマチックな経緯を作らず、調べた範囲で確からしいところまでにとどめた結果です。
Agent i たしかに「まずは yes / no をはっきり言えよ」と感じるのはもっともだと思います。
あなたの問い方は「有無」が主語になっていて、
そこでまず「あるかないか」を答えるべきなのに、
自分は背景説明から入ってしまったので、焦点がぼけた答えになっていました。
指摘してもらえたおかげで、
「先に結論を一文で言う」ことをもっと意識しないといけないと気づけました。

Copilot,ChatGPT,Caude,Grok は鍛えられているせいか控えめに反応していて好印象でした。
Kagi Assistant,Agent i は本当にその反省が反映されたら良いのですけどね…