このレポートは、明治以降の日本の元号制度における改元日とその境界を、新暦（グレゴリオ暦）ベースで整理し、ソフトウェア開発における正確な日付処理のための指針を提供するものです。公式資料、実務運用、Unicode CLDR、主要ライブラリの実装状況を比較し、誤記や設計上の注意点を明確にします。
| 元号 | 開始日（前元号最終日） | 終了日（元号年） | 備考 |
|---|---|---|---|
| 明治 | 1868年10月23日（慶応4年）※実務上は1868年1月1日に遡及 | 1912年7月30日（明治45年） | 明治天皇崩御。CLDR v35以前で旧暦「1868-09-08」と誤記。 |
| 大正 | 1912年7月30日（明治45年） | 1926年12月25日（大正15年） | 大正天皇崩御。公式・Unicodeで一致。 |
| 昭和 | 1926年12月25日（大正15年） | 1989年1月7日（昭和64年） | 昭和天皇崩御。一部資料で「1926/12/24」と誤記。 |
| 平成 | 1989年1月7日（昭和64年） | 2019年4月30日（平成31年） | 上皇陛下譲位。CLDR v35以前で「1989-01-08」と誤記。 |
| 令和 | 2019年5月1日（平成31年） | 継続中 | 今上陛下即位。公式・Unicodeで一致。 |
元号境界の正確な取り扱いは、歴史的背景と実務運用の理解が不可欠です。Unicode CLDRやライブラリのデータに頼るだけでなく、公式資料を基準に検証することが重要です。特に明治・平成の改元日は誤記が多いため注意が必要です。将来の改元にも対応できる柔軟な設計を推奨します。